世の中の全ての人は、「幸福」を求めています。
「幸福」とは人によって違うものなので、それぞれが求めている「幸福」には、少なからず違いがあります。
ですが、全ての人が「幸福」を求めていることに違いはありません。
このように、全ての人が「幸福」を求めているので、世界は「全ての人が『幸福』を感じられる状態」であるべきだと言えます。
この「全ての人が『幸福』を感じられる世界」とは、どのような世界なのでしょう?
それは「共存共栄の世の中」です。
ここで言う「共存共栄の世の中」とは、「『人間』『動物』『植物』等の『世の中に存在する全ての生物』が共に生き、共に栄える世の中」「『世の中に存在する全ての生物』の『尊厳』が保たれている世の中(全ての生物が『価値ある存在』『尊い存在』として認められ、大切にされている世の中)」のことです。
人間が「幸福」を感じる上で、自分の「尊厳」が保たれていることは根本的に重要なことですが、このような世界であれば、世界の全ての人の「尊厳」は、常に保たれています。
つまり、世界が「共存共栄の世の中」であれば、世界の全ての人が、常に「幸福」を感じることができるのです。
ですから、「共存共栄の世の中」こそが、「全ての人が『幸福』を感じられる世界」だと言えるのです。
さて、世界は、全ての人が「幸福」を感じられるように「共存共栄の世の中」であるべきですが、「共存共栄の世の中」を実現させるためには、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定する必要があります。
世の中には、「人類の目的」を設定する必要性を理解していない人が大勢いますが、「人類の目的」を設定し、世界の全ての人がそれを共有しなければ、世界の全ての人の行動に統一性(まとまり)が得られないので、「共存共栄の世の中」を実現させることはできません。
現在、人類は様々な問題を抱え、いつまでも解決できないままでいますが、その一番の原因は、多くの人の利害が対立していることにあります。
「国家」と「国家」、「企業」と「企業」、「宗教」と「宗教」、「民族」と「民族」、「富裕層」と「中間層」と「貧困層」、「個人」と「個人」等の間には、少なからず利害が対立する部分がありますが、この利害の対立が原因で、世の中の様々な問題をいつまでも解決することができないのです。
ですが、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定すれば、世界の全ての人の利害は一致します。
全ての人の利害には、少なからず対立する部分がありますが、それぞれの利害が根本から対立することはなくなるのです。
「人類の目的を設定する」など大げさだと思うかもしれません。
ですが、「現状に対処する」という発想だけでは、世界の全ての人の利害を一致させることができないので、世界の様々な問題を解決し「共存共栄の世の中」を実現させることはできないのです。
「共存共栄の世の中」を実現させるためには、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定する必要があるのです。
そして、世界の全ての人が、それを共有し、実際に「共存共栄の世の中」を維持して生きていく必要があるのです。
このような考えから、共存共栄研究センターでは、「共存共栄の世の中を実現させ、維持し続けること」を「人類の目的」に設定することを提案します。