「共存共栄の世の中」を実現させるためには、「共存共栄の世の中」を具体的に描き出すことが必要です。
そこで、共存共栄研究センターでは、「共存共栄の世の中(全ての人が『幸福』を感じられる世の中)」であるためには、国家や地域はどのような状態で存在している必要があるかを考え、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を導き出しました。
共存共栄研究センターでは、人間が「幸福」になるためには、社会は、以下の[1]と[2]の条件を満たしている必要があると考えます。
[1]
犯罪の発生率が低い
自殺率が低い
病死、事故死の発生率が低い
交通事故の発生率が低い
失業率が低い
貧困者が少ない
経済格差が小さい
[2]
衣、食、住等の、生活に必要なものが行き渡っている
子供から老人まで、全ての人が、健康に、安全に暮らせる環境である(食や水 の安全が保たれている、健康を維持できる住環境である、育児に適した環境で ある、児童虐待がない、福祉が充実している、環境汚染がない等)
教育が行き届いている(識字率が高い、待機児童がいない、正しい教育、正し い道徳教育が行なわれている等)
※これらは、判断する人の「価値観」によって、必要とする度合いが変わる。
共存共栄研究センターでは、これらを「人間が『幸福』になるために必要な『社会の条件』」と考えます。
また、「共存共栄の世の中」においては、すべての社会において、これらが満たされていると考えます。
今の世の中においては、一般的には、「経済的な発展」が「幸福」になる上で不可欠な「社会の条件」と考えられているようですが、実際にはそうではありません。
ほとんどの発展している国には、多くの犯罪、自殺、貧困、格差等があり、それらのために多くの人が苦しんでいます。
一方、世界には、ジャングルの奥地で、裸同然の姿で、物質的には全く豊かとは言えない生活を送っている先住民がいますが、彼らが、「『物質的に豊かでない』という理由で『不幸』を感じている」ということはありません。
彼らは、犯罪、貧困、格差、また、それらから派生するストレスを、全く感じずに生活しているのです。
また、世界には、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を犠牲にしてまで、経済や社会を発展させることを望んでいない人がたくさんいます。
そのような人たちは、「経済や社会の発展」以外のところに価値を見いだして生きています。
そのような人たちにとっては、「経済的に発展した社会」=「幸福を感じられる社会」ではないのです。
このようなことからも、共存共栄研究センターでは、先ほど説明した「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」こそが、人間が「幸福」になるためには必要だと考えます。
また、「共存共栄の世の中」においては、すべての社会において、これらが満たされていると考えます。
さて、この「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」ですが、これは(特に1は)数値化が可能です。
ですから、これを数値化すれば、世界のどの国、どの地域が、どの程度「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を満たしているかが、数字で分かります。
つまり、世界のすべての国、すべての地域を、数字で評価することができます。
また、これは、誰にでも理解できるシンプルなものなので、誰でも活用することができます。
政治に詳しくない一般の人でも、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を数字で見れば、自分が住んでいる国や地域が、どの程度、それを満たしているかが分かります。
そして、それが分かるので、自分が住んでいる国や地域を、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を満たしている状態にすることができるのです。
また、常に、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を数字で見ていれば、国民の生活を、間違った政策から守ることができます。
基本的に、国民は、政治に関しては素人なので、多くの人にとって、政治家の適否を見分けることや、政策の有効性を理解することは、非常に困難です。
ですから、多くの場合、それらを十分に見極められないまま、政治家を選び、政治を任せることになります。
ですが、国家は、少なからず他の国家と競争関係にあるので、政治家は、往々にして、「国民の生活の安定」より「経済や社会の発展」を優先させてしまいます。つまり、国民の生活は、犠牲にされてしまいます。
ですが、多くの国民が、常に、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を数字で見、それが維持されるように監視していれば、国民の生活が犠牲になることを最小限に抑えることができるのです。
このように、この「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」は、数値化が可能であり、かつ、誰にでも活用できる、非常に実用性が高いものなのです。
共存共栄研究センターでは、この「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」を数値化し、それを参考にして政治活動や社会活動を行なうことは、「共存共栄の世の中」を実現させ、維持する上で必要不可欠だと考えます。
そこで、私たちは、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』を数値化し、それが満たされるように、国家や地域を運営すること」を提案します。
「『幸福』になるために必要な『社会の条件』」は、「国連憲章」「世界人権宣言」「2030アジェンダ」といった国連の根本理念や基本方針にも合致している内容です。
私たちは、今の世界の様々な問題を解決し、「共存共栄の世の中」を実現させるためには、「『幸福』になるために必要な『社会の条件』を数値化し、それが満たされるように、国家や地域を運営すること」が、必要不可欠だと考えています。